今、気になる色は?来年のなりたい自分が分かるかも!
秋から冬へ、街行く人々も衣替えをして、街並みの色も半年前とは印象が異なります。
夏には鮮やかな白や原色カラーのTシャツが、賑わう街に彩りを添えていましたが、秋になるとブラウン、ブラック、グレーなどの濃い色のジャケットやコートを着ている人を見かけますね。
①心の色変わり
季節ごとに洋服の色が変わるように、過去を振り返ってみると10代、20代、30代では好きな洋服のカラーが変化した、というかたは多いのではないでしょうか?
心の状態が変化すると、好きな色も変わります。
若い頃に好んだカラーと、ここ最近あなたが選ぶカラーはもしかしたら、変わっているかもしれませんね。
筆者はカラーセラピーの授業の際に、
「カラーは感情を表す」という、色彩の理論をお伝えしています。
たとえば、ウィンドーショッピングをしていて目を奪われた洋服は、その色に目が留まっていることが多いでしょう。
その色に引きつけられた、ということは、その色に心奪われています。つまり感情がそこに強く留まっている状態です。
一方、ぴったりとした細身のパンツに合わせるロング丈のカーディガンを探しているときは、長さがロングである「必要」があるので、長さに着目をして「丈の長いデザイン」を探しています。
デザインと形、サイズに意識が向いているときは、洋服を「思考」して選んでいるわけです。
カラー(色)は感情を表しフォーム(形)は思考を表す これが色と形の関係です。
最近のあなたは、どんなカラーが好きですか?
②潮境
先日、沖縄に行く機会がありました。
台風の合間だったので海が荒れていましたが、飛行機の窓から見下ろす雲の切れ間の青空と、ベージュの砂浜が続く穏やかな海には、いつも癒されます。
この時に見た海は、潮の境目である「潮境」がくっきりと見えていました。
異なる質の海水が接する部分に、潮の境目が現われるそうです。
この潮境には、プランクトン(水生生物)が豊富であることから、絶好の釣りのスポットだとか。
魚がプランクトンを食べるために、この潮境に集まるそうです。
境目と言えば…
今まで好きだったものにワクワクしなくなったり、今までは気にも留めなかったものが、気になりはじめる…
あなたにはこんな経験はありませんか?
そして、今まで好きだった色に飽きてきて、あまり意識したことがない色が気になりはじめる…
こんな風に、選ぶカラーが変わる時は感情も変化をしています。
感情が変わる時には、自分の置かれた環境にも何か変化がある時です。
変化は時にストレスを伴い、私たちを緊張させます。
ですが、変化が生まれる時は、私たちが成長するタイミングなのです。
潮境に魚が集まるように、ストレスの反対側には「チャンス」があるかもしれません。
③思秋期
最近、40才頃から60才頃までの成熟した時期を、「思秋期」と表現した広告などを見かけます。
思春期は人生の春ですが、思秋期は「人生の秋」にあたる季節です。
この時期は、身体や心の変化が自ずと現われて来ます。
思秋期でなくても女性というものは、たとえ20代でも30代でも、自分より若い女性をと対面すると、悲しくもわが身の加齢に気づいてしまうこともあります。
ですが、必然的に「変わる」ことが人の宿命です。
思春期は次々と何かが増えていくような変化があります。友達、趣味、興味など。
ですが思秋期は少しずつ、何かを失くしてしまいます。若さ、体力、他にも色々…。
そして、失くしてしまう代わりに手に入るものも思秋期だからこそ、見つかるかもしれません。
成熟すると、寛容さや冷静さを手に入れる人が増えるように感じます?
④チャンス
ピンチはチャンスという言葉があります。思秋期のように、何かが変わる時、私たちは戸惑うことが多々あります。
女性ですと、恋愛から結婚、出産。そして育児やママ友との付き合い。果ては子供の習い事や進路など。人生の変化はずっと続きます。
生きることが変化そのものだと言ってもよいくらい、今日という日は二度と訪れないのですから、「自分自身の感情の変化をキャッチ」することは、未来をより良くするための潮境かもしれません。
今までより少し、カラーに意識を向けてみてください。
来年の自分がどんなふうに生きていくか?
秋の夜長に癒されるBGMに耳を傾けながらカラーを眺めてみると、気になる色、好きな色、嫌いな色など、「いま目に留まる色」に自分のための情報があります。
あなたがいま、気になる色は何色でしょうか?
その色があなたが心から望むこと、恐れていることを教えてくれています。
心がわからなくなったら、カラーを選んでみてください。
来年の「なりたい自分自身」がわかるかもしれません。