朝スッキリ目覚めたい!
脳の活性化に効果的な音楽 “3つの視点”
スッキリとした朝を迎え時間を有効に使うには、脳の活性化が期待できる音楽を聴くことが効果的です。
私たちの脳は、一日の中でリラックスして休んでいる状態と集中して覚醒している状態を無意識に切り替えています。
音楽は脳の状態を左右する情報の一つであり、認知症の予防としても利用されています。
今回は、脳の活性化に効果的な音楽 “3つの視点” を解説します。
1.近年注目を集めている “ソルフェジオ周波数”
1つ目が自然療法の分野でも近年話題を集めている “ソルフェジオ周波数” 。
癒しの音楽として知られる聖ヨハネの讃美歌、「グレゴリオ聖歌」に用いられていたという音階でもあり、その特定の周波数が人の心と身体に働きかける効果があるといわれています。
そして専門家の間で研究が進められ、今では海外を中心にヒーリングや治療の一部として取り入れられています。
「ソルフェジオ周波数」の中でも “脳力を高める” 目的に適合する周波数を導き出し、音楽と調和させた “現代版ソルフェジオ・ヒーリング・サウンド” も制作されています。[ソルフェジオ・ヒーリング528~脳力を高める5つの周波数]
2.“長調の楽曲” でポジティブな一日のはじまりを迎える
長調(メジャーキー)の楽曲は明るい雰囲気であるため、朝に聴くとポジティブで前向きな気持ちの一日が迎えられます。
加えて疾走感があり、盛り上がるコード(和音)進行の楽曲であると、さらに効果的です。
例えば、ロックやポップスにおける盛り上がるコード進行は“4536”や“6251”など。それぞれをハ長調(Cメジャーキー)に置き換えると、以下の進行になります。
- 4536:FM7、G7、Em7、Am7
- 6251:Am7、Dm7、G7、CM7
“4536”のコード進行が使われている有名な楽曲として「LOVEマシーン/モーニング娘。」や、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない/B’z」などが挙げられます。
一方、“6251”を用いた有名な楽曲は「やさしくなりたい/斉藤和義」や「Isn’t She Lovely/Stevie Wonder」といった楽曲が挙げられます。どちらも数多くのヒット曲で使われているコード進行です。
これら長調かつ盛り上がるコード進行の楽曲は、聴いた人の気分を高揚される効果があるため、朝に聴くことで一日の活力を補完できます。
3.思い入れの深い曲を聴く回想法で脳を活性化
回想法とはアメリカの精神科医、ロバート・バトラーによって考案された心理療法。昔の思い出がつまった曲や物品に触れることで、当時の記憶を呼び戻し脳の活性化を促すという方法です。
私たちは耳で聴いた音を脳で情報として認識し、無意識に「聴いたことがあるもの」とそうでないものに区別します。
例えば家族や友人といった親しい人の声はハッキリと聞こえるのに対し、初対面で話す人の声はどこか聞き取りづらいといった経験をされた方もいるのではないでしょうか。この体験は私達の脳の仕組みに起因しています。
私達の脳は、今まで聴いたことがある音かどうかを判別し、情報として認識。再び聴いたとき情報をスムーズに認識できるように記憶しているから起きる減少なのです。
対象の音は何度も重複して聴くか、聴いた際の心理が昂っている状態であるほど記憶として強く刷り込まれます。回想法はこのような脳と音の結びつきを利用して脳の活性化を図るというものです。
音楽にあてはめると、楽曲を聴いた際に「いつどこで誰と聴いていたか」「その曲を聴いた前後にどのような経験をしたか」などの経験と結びつきます。
思い浮かべる情景が鮮明であるほど脳は活性化するため、昔好んで聴いていた楽曲を聴くと回想法によって脳への刺激が期待できます。
日常生活の中に “快適な音楽” を取り入れてスッキリ目覚めよう
朝スッキリと目覚めて有意義な時間を過ごすために、脳の活性化効果が期待できる音楽を生活の中に取り入れてみることをお薦めします。
また就寝前にリラックスできる音を聴くと寝付きがよくなり睡眠の質が向上し、爽やかな目覚めが期待できます。
そのために、α波の誘発に効果的な「1/fゆらぎ」が含まれている“海の音”などを聴くアプローチも効果的です。
就寝前と就寝後でそれぞれ聴く音を使い分けることで、相乗効果が期待できます。
日常生活の中に ”快適な音楽” を取り入れ、朝スッキリ目覚めて気持ちよく一日をスタートさせてみてはいかがでしょうか?