ハープの音色は最強の癒し音楽!?
そのヒーリング効果を徹底解説
紀元前の昔から癒しの音楽として用いられてきたという"ハープの音色" 。
そのハープの音色には規則性と意外性が伯仲した状態にある独特のゆらぎがあり、聴いている人の気分を癒してくれる効果があります。
さらに人間が聴きとることができない特定の周波数が含まれており、緊張した精神をほぐしてストレスを軽減させることが期待できます。
なので、様々なシーンでハープがヒーリングの用途として使われているのですが、そこには科学的な根拠も一つに挙げられます。
そこで今回は、美しいハープの音色が持つヒーリング効果について詳しく解説いたします。
ハープの音色は「1/fのゆらぎ」によるリラックス効果がある
古代メソピタミア文明の狩猟で使われていた弓がルーツのハープ。
近年では音楽療法やヒーリングミュージックとしても取り入れられているハープの美しい音色は、「1/fのゆらぎ」によるリラックス効果があります。
「1/fのゆらぎ」とは、私たちが普段の生活で無意識に感じている “規則性と意外性が伯仲した状態にある独特のゆらぎ(リズム)” です。
川の流れる音や風で木々が揺れる音などが具体的な例として挙げられ、ロウソクに灯した火が揺れている様や、木の木目といった私たちが視覚的に捉える “ゆらぎ” も「1/fのゆらぎ」であり、心地よい感覚に導くヒーリング効果があります。
川の流れる音や木々の音から考えてみると、「1/fのゆらぎ」は自然の音に依存している部分が多いと分かりますね。
夜眠るとき、外から雨の音が聞こえると落ち着いて眠れるという人も多いのではないでしょうか。
これは雨の音に「1/fのゆらぎ」が含まれているからです。
「雨音が弱まってきたら降り止むだろう」と予想できる規則性がある一方、予想に反し再び勢いを増すという意外性もありますよね。
先述した “規則性と意外性が伯仲した状態” であり、聴いていると心地よく感じられるのは「1/fのゆらぎ」の理にかなっているのです。
ハープが音楽療法やヒーリングミュージックで取り入れられている理由は、自然音と同様、リラックス効果がある「1/fのゆらぎ」が含まれているためです。
研究機関によって研究方法は様々ですが、ハープの音色がよく聴こえてくるモーツァルト作曲の「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299第二楽章」では、「1/fのゆらぎ」が観測されたという面白い研究結果結果も示されています。
ハープの音色はストレスを軽減する効果がある高周波を含んでいる
ハープの音色には人間が聴きとれない20KHz以上の高周波が含まれており、聴くことでストレスを軽減させて免疫力を高めるなどのヒーリング効果を得ることが可能です。
実際は聞こえない高周波を聴いて得られるヒーリング効果を「ハイパーソニック・エフェクト」といい、脳細胞を活性化させ緊張や不安感を取り除くとされています。
人間の可聴域はおおよそ20Hzから20KHzであり、この周波数以下・以上の音は一般的に聴きとれません。
聴きとれない周波数でも人間の脳は影響を受け、中脳や視床下部などの自立神経や情動を制御する基幹脳が活発になり、「α波」という脳波が増幅します。
「α波」とは心身がリラックス状態にあると発生し、瞑想状態や寝る前など脳が心地よいと感じた場合に優勢となる脳波です。
そのためハープの音色を聴くことで「α波」を誘発させ、精神的な緊張を和らげて心身をリラックスさせられるのです。
ハープの音色には上記の「ハイパーソニック・エフェクト」の効果が強く存在するとされています。
ハープのヒーリング効果は科学的根拠が示される以前から認められていた
ハープの音色がもつヒーリング効果は、昨今のように科学的根拠が示される以前から知られています。旧約聖書に登場するイスラエル王国の王様は「うつ病」を患っていましたが、ハープの音色を聴いたことで病状が癒やされたという逸話も。
このように昔から癒しの音楽として愛されてきた "ハープの音色" を、日常生活でストレスを感じた際や気持ちを落ち着かせたいときなどに ヒーリングミュージックやクラッシックなどを通して聴いてみてはいかがでしょうか。