叙情的なサウンドで丁寧に紡ぎだす海辺のストーリー。

本当の自分に戻れる、優しさに包まれた時間がここに……。

この作品は、心癒される海辺のシーンを音楽・エッセイ・写真で綴る、リラクセーション・アルバムです。

海の見える町で生まれ育った作編曲家＆サックス奏者、小林洋平によるオリジナル楽曲（1,2,3,5,8,10,12,13）＋海にまつわる名曲を全13曲収録。

付属のブックレット（※CD限定）には、本人による書き下ろしエッセイを、癒しの写真とともに掲載しています。

目を閉じて音楽に耳を傾ければ、そこは海辺のリラクシング・タイム。

聴く人それぞれの心に寄り添う海辺のストーリーが展開されます。

「人生の帰路に立ったとき、何故ふと海の見える場所に行きたくなることがあるのだろうと、ずっと考え続けてきました。

心をとらえて離さない、空と海が出会う風景。心に深く染み渡る、優しい波の音。心の中の大切な記憶を呼び覚ましてくれる、潮の香り。それらに包まれながら時を過ごしていると、迷いが消え、自分が本当に大切にしていることは何だったのかを、思い出せる気がするのです。

海は、自分にとってはそんなかけがえのない場所。美しい海の見える町に育まれながら今まで感じてきたことや感情を、大切に紡ぎ上げてみました。この音楽が、皆様それぞれの海にまつわる物語に優しく寄り添ってくれますように。心から願って。（セルフ・ライナーノーツより）」

―――以下、推薦コメント

猪俣博史（写真家）

サックス、ギター、ピアノなどの楽器が奏でる切なくとも優しい音色と旋律は、刻々と変化する海の表情が見えてくるようです。部屋にいながらにして、ゆるやかに押し寄せる静かな波のまにまに、ゆったりと漂っているような気分になりました。リラックス用はもちろん、集中作業時のBGMとしても流しています。

古波津陽（映画監督）

小林さんのアルバムは、1日の終わりに聴くと、心にポジティブな感情を湧き起こさせてくれます。まるでその日の出来事が脳内に映像として浮かび上がるような感覚。映画において各シーンが重要なように、今日の出来事も全てが価値あると教えてくれます。辛い時に聴けば「人生にはそういうシーンもあるよね」と心を落ち着かせてくれる、まさに最強のアルバムだと感じました。小林さんとの仕事を通じて、彼の広大な世界観に毎回驚かされます。常に「ギリギリの表現」ではなく、余白と余裕を感じさせる。このアルバムで、その余白の正体が少し分かったような気がします。

伊藤賢治（作曲家）

小林洋平氏は、私が音楽担当するゲーム作品でも編曲家として参加頂き、私の拙い原曲に彼の素晴らしい感性や才能を存分に頂いております。時に大胆に、時に繊細に、彼の優しく誠実な面も含め、その譜面にはよく現れています。そして今回リリースされた『海の見える風景～シーサイド・リラクセーション』は、様々な場面を想起させてくれます。夜明けをイメージさせる1曲目「まだ見ぬ日に」から、静謐ながら温もりをも感じさせる「The Sea Has No Memories」まで、まるで海辺で一日を過ごすようです。宇宙物理学を修めた彼の“宇宙観”をも、各楽曲から感じられるほどです（個人的には、爽やかな風にのって海鳥たちが目の前を羽ばたいていくようなイントロから始まる「空高く」がお気に入りです）。今後もますますご活躍されていくであろう小林氏の作品を、いつも楽しみにしています。

小林洋平さん インタビューはこちら